コラム1 – うんちは腸内細菌のかたまり

便(うんち)が腸内細菌のかたまりということはご存じだろうか。食事内容によって大きく異なるが日本人の平均的な排便量は125㌘から180㌘程度だという。以前、イギリスの医師がアフリカの田舎に住む人とイギリスの学生の排便量を調べたところ、アフリカの人は1日平均470㌘と多かったが、イギリスの学生は100㌘程度と少なかった。食物繊維の摂取量でこれだけの大きな差が生じると考えられている。

便のうち8割ほどは水分だ。固形成分のうち3分の1ほどは食べ物のかすで、残る3分の2が腸内細菌や腸壁からはがれ落ちた粘膜だという。つまり固形成分の主要部分は腸内細菌というわけだ。

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出典情報:「サイキンソー調査」より

便を調べることで、大腸の腸内細菌の詳しい分布を調べることができる。毎日の排便は腸や腸内細菌がどんな状態にあるのか、貴重な情報をもたらしてくれる便りともいえる。

これは海外での研究だが、数百種類ある腸内細菌を菌の性質や種類によって大きく分類すると99%以上がファーミキュテス、バクテロイデス、アクチノバクテリア、プロテオバクテリアという4つのグループに分かれるという。それぞれのグループの構成パターンは食生活の影響が大きいためか、住む地域や人種、年齢などによってかなり大きな違いがある、とも報告されている。