腸内細菌研究

国内外の腸内細菌叢(さいきんそう・microbiome)研究の最先端の論文を厳選してご紹介します。ヒトやマウスにおける疾患との関係を解き明かす研究はもちろんのこと、ウマやウサギなど、さまざまな動物と腸内細菌叢の関係の一端もわかります。

「腸内細菌研究」カテゴリー記事一覧

すくすく育つ赤ちゃんパンダと腸内細菌叢

2018年8月7日
竹が主食でも、その腸内細菌叢は草食動物より肉食動物に近いとされているパンダの腸内細菌叢の謎は、まだ解明され始めたばかりです。家畜や家禽などでは既によく知られている腸内細菌叢の獲得過程も、まだ十分に明らかにはなっていません…

パンダの腸内細菌叢は竹の消化に適しているのか?

2018年7月24日
パンダといえば竹や笹を食べている、ということは広く知られていますが、彼らはクマの仲間です。クマは雑食または肉食で、肉食動物らしい短い消化管をしています。ということは、パンダの消化管や腸内細菌叢にはクマと大きな違いがありそ…

便秘型過敏性腸症候群はプロバイオティクスで治療できるか?

2018年6月19日
担当:松村むつみ 過敏性腸症候群(Irritable bowel syndrome; IBS)は、腹痛あるいは腹部不快感とそれに関連する便通異常が慢性もしくは再発性に持続する状態を示す機能性疾患(器質性疾患に起因するもの…

腸で過剰な免疫を抑える制御性T細胞(Treg)と腸内細菌

2018年6月5日
担当:笠原和之 腸では、侵入しようとする病原菌やウイルス、真菌から体を守ろうと日夜攻防がくり広げられています。その防御策の最大の主役が免疫細胞です。腸の上皮および粘膜下には、非常にユニークな免疫細胞たちが数多く存在します…

2型糖尿病の病態にも腸内細菌叢の影あり

2018年5月22日
 執筆:野本 昌代 近年、さまざまな疾患と腸内細菌叢に関わりがあることが多数報告されています。疾患の原因や病態の一貫としてその役割が示されたり、改善の足がかりになる可能性が示唆されたりするなど、その関与はさまざまです。そ…

腸内細菌移植が自閉症の症状を改善することが示唆された

2018年5月8日
執筆:松村むつみ 自閉症と腸内細菌には、腸脳相関を介して関連があると言われています。前回は、プロバイオティクスを摂取して腸内細菌のバランスを整えることにより自閉症の症状を改善するかを検証する、現在進行中の研究を紹介しまし…

ヒトにも関係のあるニワトリの細菌叢と感染症

2018年4月24日
ニワトリは、人獣共通感染症の媒介動物であることでも有名です。ニワトリだけではなく、ヒトにも感染して病原性を有するサルモネラやカンピロバクターなどの保菌動物です。その他、様々なウイルスを保有することでも知られています。 こ…

自閉症へのプロバイオティクス有効性を検証する研究が進行中

2018年4月10日
自閉症患者では、消化器症状が頻繁に見られることが知られています。自閉症と消化器症状との関連がはじめて指摘されたのは1971年と意外と古く、Goodwinらにより発表されました1)。その後も類似の研究で関連が証明されていま…

ニワトリの細菌叢が分解した栄養素はどうなる?

2018年3月27日
ニワトリの細菌叢は、さまざまな栄養素を分解し、有益な物質を作っています。炭水化物、タンパク質、脂質に注目して見ていきましょう。 ニワトリのエネルギー源を作る細菌叢 ニワトリでは消化管内の細菌叢が、食餌性の多糖類を分解して…

ニワトリの消化器官、そして腸内細菌叢はヒトと似ている

2018年3月12日
ニワトリは身近な動物です。世界中に240億羽以上もおり、他の鳥類全ての個体数を凌ぐ圧倒的な数です。卵に肉にと、日々さまざまな面でお世話になっている、大変身近な家禽です。もともとは野生種(gallus gallus)ですが…