腸内細菌研究

国内外の腸内細菌叢(さいきんそう・microbiome)研究の最先端の論文を厳選してご紹介します。ヒトやマウスにおける疾患との関係を解き明かす研究はもちろんのこと、ウマやウサギなど、さまざまな動物と腸内細菌叢の関係の一端もわかります。

「腸内細菌研究」カテゴリー記事一覧

「マラソンで増える腸内細菌がパフォーマンスを上げる」論文の内容と解釈の難しさ

2019年7月30日
腸内細菌叢の研究はさまざまな分野に広がりを見せており、その例には枚挙にいとまがありませんが、アスリートを対象とした研究は世間の関心を集めるものの1つです。この分野ではアスリートに特徴的な腸内細菌叢を明らかにすることで、将…

薬の作用に影響を与える腸内細菌叢——がんとパーキンソン病の場合

2019年6月26日
口から飲む薬の成分は、主に小腸や大腸で吸収されます。最近、腸内細菌叢が薬の成分に影響を与え、薬の効果まで変わることを示唆する研究成果がいくつか報告されています。今回は、がんとパーキンソン病について過去の記事と最新の報告を…

食後の血糖値変化を予測する要因に腸内細菌叢がある

2019年4月9日
糖尿病に罹患している人や糖尿病の治療や予防にあたる医療関係者にとって、血糖値の変化は糖尿病やその他の疾患を管理し、予測する重要な因子と考えられています。医療現場だけではなく、近年では健康に気を使う人や体型を気にする人の間…

プロバイオティクスが抗生剤投与後の腸内細菌叢の回復を妨げる

2019年2月26日
1928年にアレキサンダー・フレミングがペニシリンを発見して以来、人類は感染症に抵抗する武器として抗生剤を手にしました。その発見から100年近くたつ現在でもその重要性は変わりませんが、耐性菌の出現など深刻な問題もあらわれ…

匂いによる情報伝達と腸内細菌叢の関係

2019年2月5日
さまざまな動物や昆虫において、匂いはコミュニケーションのツールです。彼らほどではないにしても、我々人間の社会においても、日常の中で匂いが気になる人はいるのではないしょうか。 そんな匂いの元となる物質を作り出すことにおいて…

プロバイオティクスは腸管粘膜に定着するか(ヒトの場合)

2019年1月8日
前回、プロバイオティクスは本当に腸内細菌叢に影響を与えるのか、という疑問に答えるための研究の前編をご紹介しました。 プロバイオティクスは腸管粘膜に定着するか(マウスの場合) 前回は実験動物のマウスを使った結果が中心でした…

プロバイオティクスは腸管粘膜に定着するか(マウスの場合)

2018年12月25日
人々の健康意識が広がり健康食品に対する注目が集まる中で、プロバイオティクスの売上げも年々増えています。 プロバイオティクスは、「ヒトに良い影響を与える生きた微生物(いわゆる善玉菌)を含む製品や食品」の総称で、「腸内フロー…

中国広東省7000人の腸内細菌叢とメタボリックシンドローム、経済状態の関係

2018年11月20日
近年、さまざまな疾患と腸内細菌叢の関連性が示唆されてきました。今回は、日本でも多くの人が悩まされているメタボリックシンドロームと腸内細菌叢との関連性について、中国で約7000人が対象となった大規模調査にもとづいた研究をご…

腸の受容体が腸内細菌叢を選り好みする

2018年11月6日
近年、腸内細菌の変化とさまざまな疾患との関連が取りざたされるようになっています。動物実験を中心した研究から、腸内細菌のバランスが悪くなることが病気の原因かもしれないとまで言われています。 しかし、ヒトは生まれる前、つまり…

ヒゲクジラも反芻動物のように植物繊維を発酵するのか?

2018年10月16日
海に生きる最大の哺乳類である動物食のヒゲクジラと、草食であるウシやヒツジなどの陸棲の反芻動物は、共通の祖先を持っています。そのような近縁種であっても、その腸内細菌叢のはたらきには、類似点だけでなく異なる点もあります。 (…