腸内細菌研究

国内外の腸内細菌叢(さいきんそう・microbiome)研究の最先端の論文を厳選してご紹介します。ヒトやマウスにおける疾患との関係を解き明かす研究はもちろんのこと、ウマやウサギなど、さまざまな動物と腸内細菌叢の関係の一端もわかります。

「腸内細菌研究」カテゴリー記事一覧

母乳が赤ちゃんウサギの感染症対策になっている

2017年7月4日
以前、ウサギの赤ちゃんがどのように腸内細菌叢を獲得していくのかについて紹介しましたが、実はヒトでも赤ちゃんの腸内細菌叢の構築に母乳のはたらきが大きく影響しているようです(記事末の関連記事を参照)。そこで今回は、母乳との関…

パーキンソン病では短鎖脂肪酸は悪者になる?

2017年6月27日
腸脳相関という言葉があらわすように、腸と脳はたがいに密接に関わっていることが最近わかってきており、その関係の中で腸内細菌叢は大切な役割を果たしています。今回は、神経難病のひとつであるパーキンソン病における腸内細菌の役割を…

ホストや腸内細菌叢の代謝産物は病原性微生物へのシグナルとしてはたらく!

2017年6月13日
カリフォルニア大学医学部デービス校細菌学・免疫学講座のA. J. Bäumler博士とテキサス大学医学部細菌学・生化学講座のV. Sperandio博士は、『nature』online版2016年7月7日号の腸内細菌叢に…

腸内の栄養環境の変化が病原性微生物の増殖につながる

2017年6月6日
カリフォルニア大学医学部デービス校細菌学・免疫学講座のA. J. Bäumler博士とテキサス大学医学部細菌学・生化学講座のV. Sperandio博士は、『nature』online版2016年7月7日号の腸内細菌叢に…

ウマの食糞(後編)——生きるための細菌・物質・知恵が詰まった糞

2017年5月30日
前編では仔馬の食糞と細菌叢がどのように構築されるのか、そのダイナミックな変化を紹介してきました。今回の後編では、仔馬の細菌叢のはたらきにも注目してご紹介いたします。 はたらきの異なる細菌は異なるタイミングで増殖を始める …

ウマの食糞(前編)——母親と同じ細菌叢になるために

2017年5月23日
前回はウサギの食糞と腸内細菌叢について解説しましたが、その際にウマとウサギは似ているというお話も少ししました。ウサギ同様、ウマにとっても腸内細菌は無くてはならない重要な存在です。今回は、ウマの少し異なる食糞と細菌叢のはた…

動脈硬化と腸内細菌叢の研究はここまで来た——20億円規模の研究も進行中

2017年5月16日
前回は動脈硬化と腸内細菌のつながりについて、TMAOという物質を中心にお伝えしました。しかし実際には、TMAO以外にも様々なかたちで腸内細菌が動脈硬化に関わっていることがわかりつつあります。今回は、それらを私たちのデータ…

ウサギの食糞(後編)——なぜ赤ちゃんウサギは親の糞を食べるのか

2017年5月9日
前編では、ウサギが十分な栄養素を得るためには個体自身の腸内細菌叢のはたらきが必要不可欠であることを紹介しました。今回の後編では、ウサギのもう一つの食糞である、他個体の盲腸糞を食べることについてご紹介いたします。 母乳を飲…

ウサギの食糞(前編)——なぜウサギは自分の糞を食べるのか

2017年5月2日
ウサギの食糞て何?と聞かれて、意気揚々と立ち上がった元ウサギ担当獣医師の端くれの野本です。初めまして。 臨床獣医師だけでなく、特に野生動物好きが高じて、これまで保全団体や州政府機関などの仕事に参加してジャングルやサバンナ…

動脈硬化と腸内細菌叢をつなげる物質TMAOとは?

2017年4月18日
アメリカの細菌学の研究室で「宿主と細菌叢の連関」をテーマに研究をしている笠原和之です。腸内細菌叢はさまざまな健康状態や病気と広くかかわっていますが、今回と次回の2回にわたって、私の研究分野である動脈硬化と腸内細菌のつなが…