腸内細菌研究

国内外の腸内細菌叢(さいきんそう・microbiome)研究の最先端の論文を厳選してご紹介します。ヒトやマウスにおける疾患との関係を解き明かす研究はもちろんのこと、ウマやウサギなど、さまざまな動物と腸内細菌叢の関係の一端もわかります。

「腸内細菌研究」カテゴリー記事一覧

循環器内科医が腸内細菌を研究することになった理由とは?

2017年3月21日
はじめまして。循環器内科医であり、いまはアメリカの細菌学の研究室で「宿主と細菌叢の連関」をテーマに研究をしている笠原和之です。これから、研究の現場から腸内細菌に関するニュースやトピックなどをお届けしていきたいと考えていま…

細菌叢の変化を知るために人体細菌叢監視ネット設立を!

2017年2月28日
私たちヒトを対象とする発生生物学では、人体を構成する細胞や臓器などを中心に検討することが多い。しかし人体は、多様な細菌の共存するコミュニティという側面も持っている。ヒトの成長を共生細菌との連携の成果という視点でとらえ直す…

腸内細菌叢の確立を支える母乳の奇跡

2017年2月21日
「分子的な観点に立つと、母乳はヒトが消費する最高の特徴を持つ食品である」。母乳をこのような言葉で定義したのは、ワシントン大学医学部腸内細菌叢・栄養研究センターのJeffrey I. Gordon博士を中心とする研究グルー…

母親の細菌叢は妊娠や出産とどう関係するのか——母体と胎児の細菌生態学

2017年2月14日
人体は、多様な細菌の共存するコミュニティと言える。ワシントン大学医学部腸内細菌叢・栄養研究センターのJeffrey I. Gordon博士を中心とする、ワシントン大学とスタンフォード大学、カリフォルニア大学デービス校の研…

内臓脂肪型肥満は、遺伝する?!―双生児を対象とした大規模プロファイリングから

2017年1月10日
ヒトの腸内細菌叢は間接的に「遺伝」する。そして子へ伝えられた腸内細菌のあるものは、私たちが摂った食物を代謝する過程で炎症や内臓脂肪蓄積の原因になる化学物質を産生し、それが心臓代謝性疾患に繋がっている可能性がある。これを明…

ICUからの帰還を支える腸内細菌叢(腸内フローラ)の多様性―腸内毒素症を制するアイディア

2016年10月12日
ICUの入院患者の腸内細菌叢(腸内フローラ)を健常者のそれと比較すると、入院患者では健康維持に関わりをもつ共生細菌の数多くの分類群が喪失する代わりに、少数の病原性細菌が異常増殖しているという特徴を持っている。重篤な疾患が…

霊長類が教える腸内細菌叢(腸内フローラ)多様性喪失のプロセス

2016年9月29日
現代の西洋型食生活によって、人類が本来持っていた腸内細菌叢の多様性が急激に失われているという証拠が次々と提出されている。ミネソタ大学獣医学部の大学院生Jonathan B. Claytonを中心とする研究チームは、霊長類…

妊娠中の高脂肪食は、新生児の腸内フローラに大きな影響を与えるようだ!

2016年9月13日
ベイラー医科大学のAagaard准教授が率いる研究チームは妊娠第3期の妊婦を対象に、妊娠中および授乳中の高脂肪食が新生児の腸内フローラに与える影響を調査し、その注目すべき結果をGenome Medicine2016年8月…

モノサシに時間軸が追加される!―加齢による腸内細菌叢(腸内フローラ)の変遷

2016年7月26日
6月26日の腸内細菌ニュース「病気を解明するモノサシができた!―日本人腸内細菌叢研究の新たな展開」では、腸内細菌叢の変容(ディスバイオシス)が健康に与える影響を明らかにするために、その基準となる健常な日本人の腸内細菌叢の…

繊維不足の食事はたたる! ― 腸内細菌叢の多様性を支えるもの

2016年7月21日
食物繊維が不十分な食習慣が数世代続くと、腸内細菌叢は不可逆的な影響を受ける。スタンフォード大学医学部のSonnenburg博士を中心とする研究チームがマウスを用いた実験で発見したこの驚くべき事実が、Nature の201…