2016年8月25日

子供と学ぼう!神経衰弱系ゲーム(MemoryOf)マイクロビオータ

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神経衰弱のようなカードゲームで、腸内フローラについて学ぶ。面白い企画を実現させた消化器内科臨床医の吉良文孝さんに、開発秘話を伺いました。

きっかけ

今回のカードゲーム作成は親子でお世話になっているはじまりの学校a.schoolさんとカードゲーム作成ワークショップを開催されているゲミフィジャパンさんのコラボワークショップに参加したことが始まりでした。「人気の高かったものは商品化を検討します。ゲームとして売れる売れないではなく、自分の伝えたいことをそのままゲームにしましょう。」ということで、「これは腸内細菌しかない!!」という思いを込めて作った結果、小ロットではありますが晴れて商品化にこぎつけました。

腸内フローラについての思い

現在消化器内科医・内視鏡医として仕事をしていること、もともと私自身もおなかの調子を壊しやすいこともあり腸内環境への興味はありました。院内での勉強会で最近話題の便移植を中心に腸内細菌の話をさせていただいた時に、腸内細菌叢の重要性をさらに再認識しました。昨年NHKスペシャルで腸内細菌叢の特集が放送され、私自身が参加している専門学会でも腸内細菌に関するセッションが増えてきていることからも世間からの注目度は高く、今後もゲノム解析技術の進歩に伴い今後さらに腸内細菌叢の謎が解明されていくと思います。

腸内細菌に関してはネット・テレビ・書籍などのメディアをはじめ、スマホアプリやサイキンソーさんを始めとしたベンチャー企業さんの活躍もあり、世の認知度もあがってきていると実感していますが、対象が大人であることがほとんどと思います。大人ももちろん大切ですが、未来をつくっていく子供たちにこそ興味を持ってもらいたいと考え、今回は子供をターゲットにして作りました。

ゲーム開発で工夫したこと

ゲームを作成するうえで子供に分かりやすいルールでゲーム性を維持しつつ腸内細菌のあり様を可能な限り忠実に再現することにかなり気を使いました。また菌を選別にも気を使いました。細菌の名前はカタカナにすると必殺技みたいで結構かっこいいので、重要な菌以外は響きで採用を決めたもの結構あります。例えばモルガネラとかポケモンみたいで子供もすぐ覚えるかなと・・・。

モルガネラ菌

色々試行錯誤の結果100%忠実にとはいきませんでしたが神経衰弱をベースにして重要なことは十分に表現できたと思っております。重要なことは多様性、悪玉菌も必要、細菌を育てることで、今回のゲームだけでは深いところまでは学べませんが、ゲームを通じて少しでも興味をもってもらい、子供たち自身が興味をもって勉強したり、行動したりのきっかけになるととても嬉しいです。

本業(臨床医)の合間に1ヶ月で製品化!苦労もありました

最後に今回最も苦労したことについて書いて書きたいと思います。商品化に向けて動き始めた当初は締め切りまで約1ヶ月ということもあったので、とにかく時間がなかったのを覚えています。特にきつかったのがカードデザインで、デザイナーを頼むとコストがかさむので今回のゲームの絵はほとんど自作です。見たことも触ったこともない某イラスト作成ソフトを一から学び、さらに1か月限定の試供品で作るという無茶を強行しました。結果としては何とかなり、絵も自分なりにかわいくできたと思います。

今回久しぶりに「頑張ればなんとかなるもんだ」と実感しました。今後はもう少し年齢の高い子供向けのゲームを作りたいと考えています。徐々に年齢層をあげて作っていくことで子供たちを洗脳していって最終ゴールは「腸内細菌GO」かな・・・・と冗談はさておき本ゲームに興味がもしあればゲーミフィジャパンさんのウェブサイトで販売しておりますので是非見てみてください。少しでも多くの人たちに興味をもって自身の腸内細菌と上手付き合っていってもらい元気に健康に過ごしていただきたいと思います。(吉良文孝)

 

(Memory of)マイクロビオータ
対象年齢: 6歳〜
人数: 3〜6人
時間: 約30分
販売: ゲーミフィJAPAN
説明書: リンク

 

■プロフィール
吉良 文孝
1978年生まれ。平成15年に東京慈恵会医科大学医学部医学科を卒業後、東京警察病院入職。同病院で消化器内科医として勤務。 平成23年よりJCHO東京新宿メディカルセンター(旧東京厚生年金病院)に勤務。現在消化器内科医長として外来・検査・病棟業務などに従事。

所属団体・資格など
日本内科学会認定 内科認定医・日本消化管学会認定 胃腸科専門医・日本消化器病学会認定 消化器病専門医・日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医・日本肝臓学会認定 肝臓専門医・日本ヘリコバクター学会認定 ヘリコバクター感染症認定医