【Mykinso Pro導入例】IBD、IBSのより効果的な治療のために――山田医院(横浜市鶴見区)
Mykinso Proを治療に活用しておられる医療機関、薬局をお訪ねする「Mykinso Pro導入例」、今回は横浜・鶴見区に消化器内科・肛門外科「山田医院」を構える山田恭子先生にお話をうかがいました。
お腹の張り、便秘や下痢を繰りかえすという症状を訴える患者さんが多く訪れるという山田医院。デリケートな部位だけに、遠くから訪れる女性の患者さんもいらっしゃるとか。
患者さん自身に変化が見えるように
山田先生がMykinso Proの導入された背景のひとつに、便秘やお腹の張りで困っている方はたくさんいらっしゃるのに、保険の適用内で使えるものは限られており、便秘薬や漢方に頼らざるを得ない、という現状がありました。
「プラスアルファでなにかできないかと考え、食事・生活指導をするにあたって、患者さんご自身の目で変化が確認できるものがないかと考えました。腸内フローラ検査であれば、食生活を改善した後の変化が数値として見えるため、導入を決めました」
長年の便秘で困っていらっしゃる患者さんは、皆さん食生活にとても気を使っておられます。そして、「これを食べているのにどうしてよくならないんだろう」、「一時はよくなったのに、悪くなってしまった」と悩んでいらっしゃいます。
自分に何が足りないのか、何が必要なのかが数値として表われ、指導前後の変化が視覚化されるMykinso Proは、できるだけ薬に頼らずに便秘を解消したい方にとって有効なツールになりますね。
腸内細菌叢の変化というエビデンスに基づいた食事・生活指導のほか、整腸剤を選択する目安としても、Mykinso Proを活用していらっしゃるとのこと。検査結果に基づいて整腸剤を処方したことで、お腹の張りが解消された患者さんもいらっしゃるそうです。
IBD、IBS治療の糸口に
今後はIBD(炎症性腸疾患)とIBS(過敏性腸症候群)の患者さんにMykinso Proを勧めたい、とおっしゃる山田先生。菌の組成に基づいて、より効果的に治療を進めるという展望を語ってくださいました。
Mykinso Proの検査結果には、患者さんに提供される検査レポート(腸内細菌の多様性、太りやすさを示すF/B比、ビフィズス菌、乳酸産生菌、酪酸産生菌、エクオール産生菌の割合)と、ドクターが閲覧できる詳細な菌組成のレポートがあります。菌の組成と特定の疾病との関連性についての研究は急速に進んでいますが、その知見は臨床医に広く共有されているとはいえないのが現状です。
そこで、菌組成レポートを読み解き、治療に活かすための医療従事者向け講習会を開催してほしいと、サイキンソーに対するご要望もいただきました。
研究熱心で、患者さんにとって頼れるサポーターである山田先生、貴重なお話をありがとうございました。
■医院情報
名称 | 山田医院 |
所在地 | 神奈川県横浜市鶴見区寺谷1-3-2 山田メディカルビル1F |
電話 | 045-581-3387 |
ウェブサイト | http://ymdclinic.com/ |