ライター紹介
網野 あみの 葦人 あしと
ライター
9年の地方紙記者勤務を経て、現在ライター。1978年生まれ。名古屋大学大学院人間情報学研究科社会情報学専攻博士前期課程修了。小学校時代はNHKスペシャルや学研まんがひみつシリーズで科学への興味を育まれたが、高校時代に数学で挫折。最近、一念発起して中学校から理系の学びをやりなおし中。

このライターが書いた記事

【ブックレビュー】身体と細菌がつむぐ「私」という軌跡 『細菌が人をつくる』

2018年12月4日
各界で活躍する人が一般の聴衆に向けてプレゼンテーションを繰り広げる「TED」。そこから生まれたTEDブックス日本版第12弾が、今回ご紹介する『細菌が人をつくる』(ロブ・ナイト、ブレンダン・ビューラー、朝日出版社)である。…
おっぱいの進化史 (生物ミステリー)

我らみな腸内細菌と寄り添い進化してきた哺乳類——『おっぱいの進化史』ブックレビュー

2018年8月21日
薄桃色の突起のついた大きなボールに曲芸よろしく後ろ足で立ち、誇示するかのように自らの乳房を寄せて上げるのはウシ、ネコ、そしてカモノハシ。とんがり帽子と腰ミノだけを身につけた半裸の女性は下の方と裏表紙で小さくしている。 そ…
心を操る寄生生物 :  感情から文化・社会まで

【ブックレビュー】微生物と脳の関係をひもとく『心を操る寄生生物 感情から文化・社会まで』

2017年10月31日
今回ご紹介するのは、キャスリン・マコーリフ著『心を操る寄生生物 感情から文化・社会まで』(西田美穂子訳・インターシフト刊)。サイエンスライターである著者が、腸内細菌を含む寄生生物にまつわる報告や論文を物した当の本人へのイ…
乳酸菌、宇宙へ行く

【ブックレビュー】宇宙飛行士を支える小さな存在『乳酸菌、宇宙へ行く』

2017年7月11日
重力が極めて弱い閉鎖空間である国際宇宙ステーション(ISS)。ここに長期間滞在して仕事する宇宙飛行士たちは、病院もない場所にあっても健やかであり続けなければならない。その助けに「プロバイオティクス」はいかが、という研究が…
土と内臓 (微生物がつくる世界)

【ブックレビュー】自然の見えなかった半分を見つめる『土と内臓』書評

2017年4月25日
地質学者デイヴィッド・モントゴメリーと生物学者のアン・ビクレーの夫婦はシアトルに家を購入。苗木も用意したし、いざ理想の庭造りへ、とシャベルを土に突き立てると、勢いよく跳ね返される。土が最悪だったのだ。 デイヴィッドとアン…
100歳まで元気な人は何を食べているか?: 腸内環境を整える「百寿者」の食習慣 (単行本)

【ブックレビュー】調べてわかった長寿菌『100歳まで元気な人は何を食べているか?』

2017年3月14日
腸についていろいろ本を読んでいると、いかに生物が進化によって環境に適応してきたか、そのやり方に毎度舌を巻いてしまう。 ただ、複雑な生物になればなるほど、進化による適応には時間がかかってしまう。社会の変化により急に生活が「…